2022/03/22(火)
空き家が倒壊するとどうなる?倒壊の事例をご紹介します
近年、空き家問題が全国で顕在化しています。
空き家にはさまざまなリスクがありますが、その中でも倒壊のリスクが大きいでしょう。
今回は、空き家の倒壊リスクについて認知するために、倒壊の事例をご紹介します。
ぜひご一読ください。
□空き家の倒壊事例をご紹介!
ここでは、空き家が倒壊した事例を2つご紹介します。
1つ目は、台風の被害を受けた事例です。
空き家の隣に住んでいる方が被害を受けました。
台風や強い風が吹いた日に、空き家からプラスチックトタンの破片や剥がれた壁板が飛んできて、庭に散乱して困っているようです。
その空き家は隣に住んでいる方が越してきた3年前にはすでに空き家でした。
持ち主は元の所有者の子どもで、違う場所に居住しているため、空き家は完全に放置された状態です。
家は荒れ放題で、木製の壁板はバリバリに剥がれています。
それが台風の日に飛ばされて、お隣に被害を及ぼしているのです。
庭に落ちたり、外壁に衝突して大きな音がしたりと対物の被害が大きいです。
それが人に当たってしまったら、重大な怪我になる可能性も大いにあるでしょう。
このような場合は、所有権に基づく妨害排除及び妨害予防の請求をすることが可能です。
また、これまでの損害に対して、損害賠償請求もできるでしょう。
空き家を放置していると、その相続人に対して、これらの責任と空き家の管理が要求されます。
2つ目の事例も、台風被害の事例です。
こちらも台風によって空き家である隣の家が倒れて、自宅が損害を受けたものです。
空き家は2階建てで、長年放置してあったためすでに老朽化が激しかったようです。
これまでも空き家の窓ガラスや屋根などが飛んでくることがあったので、お隣が処分していました。
何も対策をしていたわけではなく、市役所にこれまで相談をしてきているそうです。
3回ほど相談をしていて、一度は市から空き家の持ち主へ通知も行きました。
しかし、何も反応がなく放置されていたままだったのです。
そしてついには、空き家が丸ごと倒壊して、お隣に甚大な被害を与えました。
被害内容は、雨樋の破損落下、屋根の破損、外壁の破損、シャッター破損、エアコンの室外機破損、ウッドデッキ破損、塀や植木の破損などが挙げられます。
また、庭には倒れた空き家があり、そこからアリが何百匹も出てきているという最悪な状況です。
このようなケースでは、空き家の持ち主に対して多額の損害賠償が求められるでしょう。
市役所にも数回に渡り連絡をとっているため、行政からもマークされてしまっているかもしれません。
□老朽化した空き家の対策とは?
空き家をお持ちの方、これから親の家を相続する方などは、空き家の放置をしないようにしましょう。
上記で見たような事例はよくあります。
被害を与えてしまう側にならないよう、対策をする必要がありますね。
空き家が老朽化してしまったら、なおすか壊すかの2択しかありません。
老朽化した家のリフォームは少なくとも数百万円ほどかかります。
解体する場合も、100万円程度はかかるでしょう。
リフォームを行ってなおす場合も、解体して壊してしまう場合も、多額の費用がかかってしまいます。
なかなかそれだけの費用を捻出して対応することは難しいかもしれません。
そのため、老朽化しないために適切な管理を行うか、不動産を早めに売却してしまうことをおすすめします。
不動産の売却であれば、当社にご相談ください。
□まとめ
今回は、空き家が倒壊した事例を紹介しました。
空き家を放置していると、大きなリスクがあることがお分かりいただけたでしょうか。
そうならないために、適切に管理するか、保有しない場合は早めに売却することをおすすめします。。