2022/06/02(木)
不動産専任媒介とは？特徴やメリットとデメリットを解説！
不動産会社と結ぶ媒介契約は、同時に契約できる不動産会社数や契約期間によって3つに分類されます。
専任媒介契約とはその内の1つであり、不動産会社側からおすすめされることの多い契約でもあります。
今回は、専任媒介契約について解説します。
メリットとデメリットも併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
□不動産会社との媒介契約、専任媒介契約って？
専任媒介契約とは、不動産と結ぶ媒介契約の1つです。
一般媒介契約とは違い、1社の不動産会社とのみしか契約を結べません。
そして専属専任媒介契約とは違い、自分で見つけてきた買い手と直接取引することが許されています。
ここではその特徴を詳しく見ていきましょう。
1つ目は、契約期間は3ヶ月が上限であることです。
従って、専任媒介契約を結ぶ際は、3ヶ月以内の契約期間を決めることになります。
契約期間が終わったら、契約を更新するか、他の不動産会社との契約に切り替えるかを選択しましょう。
2つ目は、他の媒介契約と仲介手数料に違いはないことです。
専任媒介契約だけでなく、他のどの契約を選択したとしても、仲介手数料に差が生じることはありません。
そのため、ある特定の契約を結ぶから仲介手数料が安くなるということはないので注意してください。
3つ目は、レインズへの登録義務があることです。
レインズとは、全国の不動産会社と物件情報を共有するネットワークであり、登録することで取引のチャンスが多くなるというメリットがあります。
しかし、不動産を売却していることを知られたくない方にとってはリスクになるので、その場合は登録義務がない一般媒介契約を結ぶようにしましょう。
4つ目は、販売活動報告が義務化されていることです。
一般媒介契約にはこの義務がありませんが、専任媒介契約には2週間に1回程度の報告が義務付けられています。
この報告によって、不動産の売却状況について知ることができますよ。
5つ目は、中途解約は条件付きであることです。
専任媒介契約では、契約期間中の解約は条件付きで許可されます。
例えば、不動産会社の営業活動に問題があった場合や、やむをえない事情があった場合が当てはまります。
しかし、基本的には会社に非がない限り解約は難しいと考えておくと良いでしょう。
それでも解約すると、違約金や経費が請求される可能性があります。
□専任媒介契約のメリットとデメリットは？
＊専任媒介契約のメリット
専任媒介契約のメリットは以下の3つです。
・不動産会社の販売活動を促進しやすい
・サービスや保証が充実している
・やりとりする必要のある不動産会社が1社で済む
専任媒介契約では、同時に他の不動産会社と契約することができませんよね。
不動産会社は、物件が売れると必ず報酬を得られるという保証があるので、積極的な販売活動を期待できるでしょう。
そして、専任媒介契約では充実したサービスを受けられることも特徴です。
例えば設備の補修費を負担してくれたり、ハウスクリーニングを負担してくれたりなど、様々な嬉しいサービスがあります。
＊専任媒介契約のデメリット
・不動産会社側に非がないのにキャンセルすると料金がかかる
・不動産を売却しようとしていることがバレる
専任媒介契約では、レインズへの登録が絶対です。
そのため、他の不動産会社の担当者や近隣の方、知人などに売却活動をしていることがバレる可能性があります。
レインズに登録せずに売却したい場合は、一般媒介契約を選びましょう。
□まとめ
今回は、専任媒介契約について解説しました。
専任媒介契約では1社の不動産会社としか契約できませんが、自分で見つけた買い手とは直接取引可能です。
今回紹介したメリットとデメリットを参考に、慎重に検討してみてくださいね。
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