2024/09/05(木)
土地境界線のはみ出しには時効がある?トラブルにならないために知っておくべきこと
土地の境界線はみ出しは、隣家との関係悪化や、将来的に所有権のトラブルに発展する可能性も孕んでいます。
トラブルを避けるためには、境界線の明確化や、時効に関する知識を理解することが重要です。
そこで本記事では、土地境界線のはみ出しに関するトラブルと、時効について解説していきます。
土地境界線のはみ出しのトラブルを防ぐための知識
自分の土地の境界線が曖昧で、隣家との関係で不安を抱えている、または将来的に土地の売却を考えている方は、土地に関するトラブルに巻き込まれたくないと思っているでしょう。
土地境界線はみ出しは、隣家との関係悪化や、将来的に所有権のトラブルに発展する可能性も孕んでいます。
トラブルを避けるためには、境界線の明確化や、時効に関する知識を理解することが重要です。
ここでは「境界線の明確化」「時効に関する知識」の二つについて解説します。
1: 境界線の明確化
境界線が曖昧な場合は、まず測量を行い、境界線を明確化しましょう。
測量は、土地家屋調査士などの専門家に依頼することがおすすめです。
測量の結果、境界線が確定したら、隣家と境界確定協議を行い、境界線を明確化しましょう。
境界確定協議は、土地家屋調査士などの専門家の立ち会いのもとで行うことが望ましいです。
2: 時効に関する知識
土地の境界線はみ出しは、一定期間放置すると時効が成立し、所有権が移ってしまう可能性があります。
時効の種類には、長期取得時効と短期取得時効の2種類があります。
長期取得時効は、自分の土地ではないことを知りながら、隣の土地にはみ出し、その状態が20年間続いた場合に成立します。
短期取得時効は、自分の土地ではないことを知らず、そのことに整合性が認められる場合、その状態が10年間続いた場合に成立します。
時効が成立するためには、土地のはみ出しの期間を中断してはいけません。
例えば、隣家から土地のはみ出しを指摘され、解消することを約束した場合には、時効は中断されます。
土地境界線はみ出しと時効の関係
土地境界線のはみ出しは、一定期間放置すると時効が成立し、所有権が移ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
時効の種類や要件、地中での越境と時効の関係など、具体的な事例を交えて解説していきます。
1: 時効の成立要件
時効が成立するためには、以下の3つの要件を満たす必要があります。
・ 平穏かつ公然としていること
・ 所有の意思をもっていること
・ 悪意でないこと
2: 地中での越境と時効
地表に出ていない地中部分の越境については、時効取得は難しいとされています。
地中での越境は、誰でも見ることができる状態ではないため、「公然と」の要件を満たさないことが多いからです。
例えば、ブロック塀を設置する際に、基礎を設けることで地中で隣地の土地に越境してしまう場合があります。
この場合、地中に埋まっている部分は、誰でも見ることができる状態とは言えないので、「公然と」の要件を満たしていないと考えられます。
3: 時効を防ぐための対策
土地の境界線はみ出しに気づいたら、すぐに隣家と話し合い、解決策を探しましょう。
境界線を明確化するために、測量を行うことも有効です。
時効が成立する前に、土地のはみ出しを解消することが重要です。
これらの対策を講じて、時効を防止しましょう。
まとめ
土地境界線はみ出しは、放置すると時効が成立し、所有権が移ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
トラブルを避けるためには、境界線の明確化や、時効に関する知識を理解し、早めに対処することが大切です。
土地に関するトラブルは、専門家である土地家屋調査士などに相談することがおすすめです。
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